製材・乾燥・集成材加工・プレカット集塵
製材・プレカット工場 N社の場合
導入経緯
製造工程上で木材の削りカスが大量に発生し、その掃除の手間がかかり、作業効率が悪くなることが予想され集塵設備の設置を行うこととした。
施工概略
・製材工場
製材機で発生する木屑は通常23~25m/秒の搬送速度で設計するが、今回は冬期間の湿った木屑に対処するため30m/秒の搬送速度で設計した。またエルボ等磨耗が予想される箇所には材質や曲率半径に注意を払った。
・集成材工場
工場では糊を使うので、工場内の温度が低いと問題がでる。そのため集塵の排気を室内に戻し暖かい空気が循環するようにした。さらに通常製材工場だとサイクロンのみを使うが、排気側にパルスバグフィルターを設置して、細かい粉まで取って排気を戻すようにした。
・プレカット工場
工場敷地全体が大きいため、ダクトの距離が100m以上と長くなりダクト内堆積がなく吸引力が低下しないよう設計に十分考慮した。
・乾燥、室内暖房
プレカット工場 と集成材工場ではボイラーを使って乾燥および室内の暖房を行っている。木屑を燃やしているため、木屑を集める必要がある。そこに50立方メートルの大きな定量機を設置した。
サイクロン + バグフィルター + 定量機 + ボイラー
成果
集塵環境の改善と、暖房効率を向上させた。