蝋型の製作工程の油煙局所排気・集塵

ロストワックスメーカー K社の場合

導入経緯

油煙が出るので、外に排気して欲しいという依頼がきた。法律的には問題ないが、油煙がたくさん出て室内がモヤモヤと白くなってしまっていた。

蝋型の製造工程では油煙・粉塵が都度発生していた。

  1. 蝋と蝋を接着するときに油煙が発生する(局所排気装置)
  2. 蝋型に砂をつけるとき、エアブローを使用している。そこで砂が飛んでいってしまう(集塵装置)
  3. 電気炉で蝋を溶かすとき 蝋が溶けて油煙が発生する(排煙装置)
  4. バリ取りの研磨時に粉塵が発生する (集塵装置)

今までは排気は換気扇で行っていた。換気扇だと、そのまま排気されてしまうので外部(換気扇の下の壁など)が錆びで赤くなったり油煙が流れていってしまったりして汚れてしまう。
そして作業員が辞めたり休んだりしたため改善する必要があった。

施工概略

製造工程ごとに集塵・局排を行うようにした。

  1. 蝋と蝋を接着するときに発生する油煙の局排(集塵設備を取り付けてフィルターで油煙をろ過)

  2. 蝋型に砂をつけるとき、エアブローを使用している。そこで砂が飛んでいってしまうので集塵する。
    (集塵設備を取り付けてサイクロンで砂と空気を分離し排気)

  3. 電気炉で蝋を溶かすとき 蝋が溶けて発生する油煙を局排
    (集塵設備を取り付けてフィルターで油煙をろ過)

  4. バリ取りの研磨時に発生する鉄粉の集塵
    (集塵設備を取り付けてサイクロンで鉄粉と空気を分離し排気)

 

成果

環境の整備(屋内・屋外)。工場が油煙で白くモヤモヤすることはなくなった。さらに、作業者の手元までアルミフレキを伸ばすことにより、作業者が油煙を吸い込むということも少なくなった。換気扇から屋外へ鉄粉や油煙が出て行くこともなくなった。