精密部品メーカーの集塵

精密部品製造メーカー S社の場合

導入経緯

切削加工・研磨工程が多い工場で大型集塵機一台と小型集塵機30~40台を導入していた。

しかし、製品に油っ気があったりすると、ダクトやフード内面にゴミ・油が付着する、そこに研磨の火花が付き集塵機が燃えてしまう。

それで良い方法はないだろうか?と湿式集塵機の取り付けを行った。しかし油っ気があり濡れたゴミの処理が大変だったので別の方法を探していた。

プレチャンバー・プレダスターなどを他社が提案していたが、当社が提案したプレサイクロンが採用された。彼らは火花が飛んで袋に直接引火し燃えていると考えているが、実際は製品・ゴミに油が付いていてダクト内面に油が付着していき、その付着した油を火が伝っていくことが原因であり、プレチャンバーやプレダスターだとある程度重さのあるゴミしか分離できないので、今回のケースでは軽いゴミに対応できなかった。

サイクロンだと軽いゴミまで分離できるので、火の付いた軽いゴミがバグフィルターまで行かなくなる。

施工概略

プレサイクロンを納品した。まず試験的に1台納入し効果を検討してみたところ、集塵性能・防火効果・ゴミの回収し易さが共に優れており、大変好評だった。
その後、1台の研磨機につき1つのプレサイクロンを段階的に取り付け、現在30台までが取り付け完了した。

成果

非常に良い。燃えない、火がいかない、そこでほとんどのゴミを取る。バグフィルターの袋にまでゴミがいかない。フィルターの目詰まりも少なく、吸い込みが持続する。フィルター交換のランニングコストも安くなる。軽い粉でもサイクロンで取れてしまう。サイクロン内の掃除も簡単。