クリーンルームの使用目的とは?
クリーンルームは、インダストリアルクリーンルーム(ICR)とバイオロジカルクリーンルーム(BCR)の2つに使用目的が分類されており、それぞれの分野において幅広く利用されています。高性能エアフィルターを用いており、室内の空気を綺麗にする方法と考え方については同様です。では、各クリーンルームの特徴を見ていきましょう。
インダストリアルクリーンルーム
インダストリアルクリーンルームは、工業用クリーンルームです。空気清浄度は浮遊塵埃数で評価されるので、高性能フィルターの除塵効果で清浄度が保たれます。主に、製造工程において使用され、空気中の浮遊微粒子などを限定したレベル数値以下にて管理を行います。
バイオロジカルクリーンルーム
バイオロジカルクリーンルームは、食品医薬品用クリーンルームです。空気清浄度と微生物学的清浄度が求められます。なので、空気中浮遊物の菌の数や、落下して堆積する菌の数など、それらは限定した数値以下での管理を必要とします。食品・製薬製造工業での汚染防止対策、バイオテクノロジー研究、医療分野において、浮遊微生物を限定したレベル以下で管理を行います。
クリーンルームのメリットとは?
電気・電子製造分野では、品質保持管理や製品供給の効率化のため、製薬食品産業界では、製品の汚染防止や品質管理のために、クリーンルームは必要です。ゴミがある事によって生じる不良を防止する為に、クリーンルームで効率的に製造工程を配置・管理を徹底できるメリットが挙げられます。また、広告宣伝にも盛んに使用されており、クリーンルームを持っていると言う事で、消費者やクライアントに向けたイメージアップに繋がり、企業に安心感た信頼感を持ってもらう事ができます。
このように、クリーンルームの設置は、現在の生活では必要なものとなっており、PC・スマホ・食料品など、多くの製品製造は全てクリーンルーム内で行なわれています。クリーンルームを導入する為には初期設置費が発生しますが、安定した製品供給の為にはクリーンルームが必要とされている理由が明確です。また、クリーンルームと言うのは、昼夜休みなく稼動する設備になるので運転費が発生しますが、それも、稼動を止めた際に室内粒子濃度が上がってしまう事を防ぐための稼働です。クリーンルームはその位厳密な室内粒子濃度調整を保ちながら、製造や生産を行う事のできる環境を整えます。