溶接加工のヒューム集塵
溶接加工業 T社の場合
導入経緯
ロボットで溶接作業をしている。常に溶接をしているため、工場内の溶接の煙(粉塵)がひどい。
そのため予め工場は天井が高い設計にしてあるが、冬場になると窓を締め切ってしまうため工場内に煙が充満してしまう。
当初は溶接用の集塵を2台付けたが、両方とも燃えてしまった。それは溶接の火花が付いたことによるものだった。しばらく集塵機なしで我慢して使っていたが、作業者が我慢できなくなり、集塵設備の見直しが客先で検討されたようだ。その後にフードの取り付けを行うよう吉田工業に依頼があった。
施工概略
大きい天吊フード(3m50cm・2m50cm)を5台作った。それはロボットのセッティングスペース(セットする場所)が必要で、その広さをカバーするために大きめなフードが必要だと考えたからだ。
本来フードが大きいと風量が必要になる。
しかし集塵機の能力は既に決まっていたため、その中で最大限効果がでるようにフードを設計した。吸い口(ダクト)の径を大きくし管内抵抗を減らし、効率を上げるためフード回りにカーテンを垂れ下げるようにした。
成果
実は、フードの形状を工夫することで開口面の風速を上げて効率の良い集塵を行う提案も行ったが、お客の要望で今回の内容で施工を行った。
結果としては、施工前に比べ工場内の煙は格段に改善されているが、やはり煙を取りきれていない部分もでており、当社としては満足できる結果ではなかった。