ウレタン成型品のバリ集塵設備
化学製品製造会社 B社の場合
導入経緯
- 既存集塵機の老朽化していた。
- 集塵機が汎用型のため、粉塵が排気口より屋内に舞ってしまい、集塵機周辺の環境が良くない。
- 機械設備の関係上、剥離剤を金型に吹き付けてからウレタンシートの残ったバリを集塵するため、剥離剤も一緒に集塵してしまう。(剥離剤は乾くとベタベタし、粘着性のある粉塵を集塵している事と同じになる為、目詰りの原因となる)
- メンテナンス(ろ布の洗浄、交換する回数やバケットの取出しの回数)を減らしたい。
施工概略
・集塵機の選定
パルスバグフィルター集塵機
ゴミの排除を、設定により変更可能なパルスバグフィルター集塵機を設置※24時間稼働のため、周期的にパルス噴射するように設定できる。
ベタ付く粉塵を剥離しやすいようにウェットフィルターを取付。
設置条件より、バケットの引出を側面から前面に集塵機本体を改造した(メーカー承諾)。
・プレダスター(前置集塵機)+集塵boxの設置
プレダスターは本体のフィルターの交換頻度を下げるため、本体自体を固定し集塵boxと別構造とした。また溜め室の容量を大きくし、大きなゴミを取るようにした。
集塵boxはダクトホースより取り外し可能にし、キャスターを取付て移動を自由にした。
ゴミの取出しを容易にする為、取出口を大きくした。溜まり具合がわかるように点検窓を取り付けた。
既存集塵機と新規集塵機(+プレダスター)の設置スペースはほぼ同サイズで納まった。
右図上:設置前の既存集塵機
右図下:設置後の新規集塵機
成果
前置集塵機のプレダスターで殆どのバリを集塵してしまうため、パルスバグフィルターのバケットには微粒子な粉塵しかいかなくなった。集塵漏れもなくなり、メンテナンスの手間を大幅に軽減することができた。