におい(有機溶剤)の排気で困っている
有機溶剤集塵の設計・施工・メンテナンス
塗装作業・洗浄作業・印刷作業・塗料調合作業等を行っている工場などでは、有機溶剤(塗料、シンナー等)が揮発することにより、
- くさい臭いがして作業者のやる気が失われる
- 作業者が吸い込んでしまい、健康を害する。
その結果、作業効率が落ちてしまいます。
そんな場合、局所排気装置を設置することにより、有機溶剤が揮発した気体を効率よく排気することが出来ます。
高濃度の有機溶剤を吸うと急性中毒に、たとえ低濃度でも長期間吸えば慢性中毒を引き起こすため、有機溶剤中毒規則などの法令で排気・換気設備の設置が義務付けられています。
とは言っても、
- 何と何が必要なのか分からない。
- どんな局所排気装置がいいのか分からない。
- どこに付ければ良いのか分からない。
- 相談するところが分からない。
そんなとき、吉田工業にお問い合わせ頂ければ、
現場確認・打ち合わせ後、局所排気装置を企画・設計・製造・施工いたします。
プッシュプル設備の設計・施工・メンテナンス
今あるファンでは能力的に足りず排気しきれない場合、排気したい場所を囲うことを一番に考えます。しかし、作業効率を考えると囲うことが難しいケースもよくあります。
その場合は、空気をブース・フード(排気側)へ向けて押すことにより能力改善することが可能です。これは押して引くことから「プッシュプル換気」と呼ばれます。
現在のファンの能力に不満を感じているが、囲うこともできないで困っている方にお勧めの方法です。
プッシュプル換気とは
プッシュプル換気とは、吹出し流れと吸込み流れのそれぞれの特徴を利用したもので、開口から吹き出される流れは、汚染物を周囲に拡散させることなく運搬する働きをします。
一方、開口に吸い込まれる流れは、吸込み開口付近まで吹出し流れで運ばれてきた汚染物を吸引・排出する働きをします。
特に、吹き出し流れは汚染物を運ぶことが目的であり、拡散させるのではないので、吹き出し速度は遅くてもよいとされています。
有機溶剤とは
樹脂、ゴム、油やロウ、塗料など水に溶けないものを溶かす化合物のことで、揮発しやすく工業的な用途に使用されるものを有機溶剤といいます。日本での使用量は工業の発展や需要の増加で1960年代から急増しており、法律的にも有機溶剤中毒予防規則等で特に有害と認定された有機溶剤については規則が定められています。
しかし、実際には現在までに500種類以上の溶剤が使われており、さらに新しい溶剤も続々と開発されています。これら新しい溶剤や溶剤を混合させ使用した場合の有害性・毒性については、まだ解っていないことばかりで、実際に取り扱う作業担当者が危険に面しているのです。
身近なものではシンナー、接着剤、石油や灯油なども有機溶剤であり、取り扱いによって有害であることは周知の事実です。また、高濃度を吸えば急性中毒になり、低濃度であったとしても、長期間吸えば慢性中毒を引き起こすのです。